キーパーからのパスはバウンドすることなくハーフラインを超えることができない。これがU-15カテゴリー以下に適応されているキーパーのルールである。
ダイレクトアタックの乱用を防ぐ
キーパーからのダイレクトアタックを制限することで、どのチームにも組立局面やプレス回避を学んでもらうことにあるのだと思う。だからと言って、その辺り、日本全体で向上されているかといったらそういう訳ではない。そこを向上させるためには、やはりルールではなく指導者の成長が求められる。そもそも指導者が成長すれば、そんな極端なダイレクトアタックはなくなる。そして指導者が成長しない限り、結局、組立やプレス回避を選手が学ぶことはない。ただし、ダイレクトアタックも学ぶべき大切な一つのことである。
キーパーへの否定的な面
しかし、キーパーにとってはマイナス要素になっている。敵陣へのパスができないこのルールでは、足でも手でもパスの能力に制限をかけてしまう。
さらにキーパーを締めつけるのはコートサイズだ。U-15では36×18m、U-12では32×18m。このコートサイズにこのルールは厳しい。
一つの案として
例えば、外に出たボールを投げ入れる時はハーフラインを越せないようにして、仲間からパスをもらったりシュートを捕った時はハーフラインを超えるパスを出せるようにしてはどうだろうか。特に、U-15カテゴリーのキーパーには奥へのパスを学んで欲しいし、それを利用した攻撃をフィールドプレイヤーに知って欲しい。