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2016年7月12日火曜日

ベンチにいることも試合を闘うことである。その振舞いにどう働きかけるか



年代にもよるが、監督としては当然、ベンチにいる選手たちも、コートに立っている選手と同じくらいの感情レベルでいて欲しいものだ。コートにいる時は頑張ってベンチにいる時は関係ないじゃ、チーム競技とは言えないだろう。

チーム結合に働きかけるためには、監督のフィロソフィーが源になってくるだろう。選手たちが、それを経験的に学んでいくことでベンチでの振舞いは変わってくる。「ベンチからも声を出せ」「ベンチからも闘わないと」そういう言葉のみで選手たちに振る舞わさせていても、それがチームにポジティブな働きを生むとは思えない。彼らが監督の哲学を身につけた時に、ベンチから闘う姿勢は出てくるだろう。ただし当然、選手たち自身の性格も要因のひとつだろう。

スペインのベンチは、日本より本能的だ。文化や性格、毎試合がリーグ戦、様々な違いがあるにせよ、試合に取り組む姿勢を単純に比較するとスペインのベンチにいる選手たちのほうが良い。闘争心の中で考えられたプレーがバランスよく行われている。色々なケースがあるので一概には言えないけれど、簡潔に比較した場合の話だ。



怪我をしてでもチームのためにやれることをやる。それが声出しだったりする。でも彼は「やれることをやる」ために声を出している訳ではなさそうだ。フットボールが好きで、チームが好きで、勝ちたい。その想いを純粋に出しているだけ?こんな振舞いをする日本人は見たことがない、文化の違いもあるだろう。でも、さっきも言ったことだが、単純に比較した時に、みんなどう思う?

ベンチにいる選手の振舞いに働きかける真の方法論は、監督がチームの結合に対して深く考えること、そして選手たちを尊重して純粋に育てることだろうと思う。