プランニングは統合的なプロセスを獲得することができる。なぜなら、期間を分けて各々の期間に目標を持つためである。そして、そこには私たちのプランの発展を念頭に置いておくことが必要である。出来事の経過を追加していく。
プランニングの内容は、普遍的なものとする。セッションにおける練習メニューなど、具体的なものではない。それは、年度の最初から組織的な形となっているようにする。セッション中や期間中には熟考することはできない。
メディカルチェック、契約期間、バケーションや特別な祝日、ツアー、合宿、リーグ、全国大会、世界大会、決勝大会、基本的な目標、副次的な目標、シーズン最初の日、シーズン最後の日…
マクロサイクル:ひとつのリーグや大会に向けて
年間を通じて、1つもしくは2つのマクロサイクルを利用することができる。2週間以上、試合がないところで基本的にはマクロサイクルは区切りとなるが、その間に練習試合や練習がある場合は区切りとはしないだろう。
大体1ヶ月のバケーションを持つスペイン、同じように日本のクラブが休むことは難しい。そこを考慮すると「お盆」「年末年始」「年度末」という休みを最大限大きくして、3つのマイクロサイクルを持つことが良いのではないかと考えている。
育成年代では、フットボールに取り組みが集中しすぎることは良くない。「ほかのスポーツや興味をやること」「家族と遊ぶことや旅行すること」「休養すること」そういう時間も当然、子どもたちには大切となる。特に中学生までは。
大人になっても、本気でフットボールを楽しめる心理的余裕が残っていて欲しい。それがフットボール文化の発展につながるし、プロ選手の大成にもつながるのではないだろうか。そもそも、やりすぎに良いことはない。
ピリオダイゼーション:マクロサイクルをピリオドに分ける
移行期間(事前期間)
仕事の開始に対する詳細の決定、一般的な体の状態
(プレゼンテーション、メディカルチェック、練習の開始)
準備期間
第1節を戦うコンディションを用意すること
(試合、合宿、マクロサイクルと評価)
試合期間
できるだけ多くの試合に勝つこと。各試合の用意
(マイクロサイクル、試合、代表の招集)
移行期間(事後期間)
次のシーズンを計画すること、体の回復
(シーズン終了、バケーション開始、バケーション終了)
併せて読むと理解が深まる
- フィジカルが強いとは実際どういうことなのか?パフォーマンスを獲得するのはプランニング
- 監督のプランニングがまた監督のもとに。なぜプランニングが必要なのか
- 各監督の一般的な毎年の視点「シーズン計画」そして勝負は「毎週のデザイン」
- 複雑性を扱わなければならない監督。“ダイナミック”かつ“システマティック”なプランニングが監督を手助けする
- プランの道中で遭遇する。変わり続けなければならない「目的」「評価」「プログラム」
- バランスの良い育成にも。期間を考慮したチームのプランニング「マクロサイクル」「ピリオダイゼーション」
- 「ピリオダイゼーション」から「マイクロサイクル」へ。チーム活動の目的を期間で分けて週ごとにプログラム
- プランニングの一番の土台がセッション。試合の状況をトレーニングしよう
- プランニングにおけるトレーニング。セッションを構築する5段階の「コンテンツ」
- プランニングの観点におけるエクササイズ。トレーニングのために監督が用意する「練習メニュー」5タイプ
- 試合に向けて監督が管理する、練習メニューにおける「負荷」。唯一で難解